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堀内佳 メッセージ

はじめまして、堀内佳と申します。
ぼくは先天性網膜膠腫により、1歳の時両眼球を摘出し、全盲となりました。
そんな僕に母は、「たとえ目が見えなくても、命も重さは同じ。置かれた立場の中で、一生懸命生きてさえいれば、 きっと素晴らしい人生を送ることができる」と教え、父は、まだ幼かった僕を自然の中に積極的に連れ出し、一人 で山を歩かせたり時には海や川に放り込んだりしながら、「自分で限界を決めずに、前向きに生きてゆけば、いくら でも世界は広がってゆく」と教えてくれました。
そんな幼少時代の両親の考えが、今の僕の人生の明かりそのものです。
しかし、現代社会に生きる子供達は、重たくてしんどい荷物をいっぱい抱えているように思います。
そんな彼らに、僕のこの幸せを少しでも伝えられたら、幸せ気分を瞬間でもみんなで共有できたら・・・。
そんな願いを込めて、これまで病院勤務の傍らコンサートを続けてきました。
今では、教育委員会や現場の先生方が口コミで広げてくださり、学校関係者を中心に、年間60回ほど公演させ ていただけるようになりました。 なかには2回3回と定期的に呼んでくださる学校もあります。
コンサートの間、子ども達は大爆笑したり、時には涙をこぼしたりと、様々な表情を見せてくれます。
「自閉症ぎみで言葉が出なかった子供が、コンサートの後ぐんぐん回復して、今ではちゃんと話ができるようになり ました!」とお母さんからの、嬉しいお手紙もいただきました。 そんな子供達の素晴らしい感性も、僕のコンサート を通じて再確認していただけたならこんな嬉しいことはありません。
最近のマスコミ報道で知る、子供たちの辛い状況を見るにつけ、「もうやるしかない! 今こそ僕の出番だ!!」 と一念発起し、コンサートを生活の中心に据えて生きていくことを決心しました。
前向きに全力でがんばりますので、是非一度ご連絡をいただけますようお願いいたします。 ありがとうございました。

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